理学療法きほんのき
入門編(見守りレベル)では、情報収集の重要性とともに「対象者の安全第一」「周囲環境にも気を配る」という観点でお話ししました。今回はさらに介助量の多いケースについて、体重支持性や重心移動にも着目して例示しますが、基本は共通です。
PTは業務の中で歩行をアシストする場面が多く、慣れてくると何気なく介助しがちですが、本来は歩く目的等に応じて方法を変える必要があります。「きほんのき」のコンセプトに従い、まずは対象者の安全を最優先した介助方法について述べます。
対象者に違和感を与えることなく四肢を動かすためには、PTはどのような介助・誘導をすれば良いのか。今回はその方法を提示します。応用編と銘打ってはいますが、基本的な運動学的知識があれば、経験の少ない人でも簡単に習得できるはずです。
最近の臨床実習では患者さんに触れる機会が少なく、四肢の持ち方やフォームが出来上がっていない新卒PTも増えました。そこで当記事では前回述べたタッチングを前提として、四肢を保持する際の留意点・フォーム作りについて解説していきます。
PTは対象者の身体に手で触れる機会の多い職種です。看護師も、安心感を与える手段としてタッチングケアを用います。PT業務では四肢を徒手的に動かすことが多いですが、心地よいと感じてもらうのが第一という点では、看護師と同様です。
入門編では『実用性5つの要素』に着目しつつ、まずは直感で観ていくことをお薦めしました。今回は一歩踏み込んで、より分析的に観察する方法を述べます。分析すると言うと面倒に思えますが、着眼点を絞って観察すれば難しくはありませんよ。
動作観察は理学療法プロセスの中でも重要な位置を占めており、対象者の課題を抽出するためには必須の技術です。この記事では経験の少ないPTや学生の方々、医療者でない人にも理解できる動作観察のポイントについてご説明したいと思います。
例年4月は様々な医療職の臨床実習が始まる時期ですが、昨年からのコロナ禍により実習受入れを中止している施設も多いようです。そこで当シリーズでは理学療法の基礎知識・技術について自主学習できるよう解りやすく述べていきたいと思います。