コロナ禍にまみれたこの1年、『エッセンシャル・ワーカー』という言葉をよく耳にするようになったな。
日本語に訳すと、日常生活を維持していくために必要不可欠な職種(労働者)っちゅうことらしいわ。
社会のために頑張って働いてくれてる人たちに感謝と敬意を表わしたいのかも知れんけど、なんか俺には引っ掛かるんやなぁ。
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1.不要な仕事など無い!
世間で言うところの『エッセンシャル・ワーカー』に含まれる職種とは、医療従事者とか介護士・保育士、公務員、公共交通機関の運転士、スーパー・コンビニの店員、その他諸々や。
いや、言いたいことは分かるんやで。
例え話で申し訳ないけど、近所の居酒屋さんが1軒つぶれたところで、ただちに地域住民の生活が困窮することは無いわな。
でもなぁ、俺にはやっぱり引っ掛かるねん。
そもそも世の中に「あっても無くてもええ仕事」なんて成立するんやろか。
実際その居酒屋で飲み食いするのを楽しみにしてる人たちがいて、店主も店員もそれで生活してるんやろ?
需要のない仕事で金儲けできるほど世の中は甘くない。
そこに関わってる人にとってはまさに必要不可欠やから、その職業が成り立ってるわけや。
最初に言うたように、もともと『エッセンシャル・ワーカー』っちゅう言葉には、社会のために日夜働いてくれてる労働者に敬意を示す意味が込められてるらしい。
せやから、俺も「言葉狩り」をするつもりはないで。
けどな、飲食店にばっかり我慢と負担が強いられてる現状を見てたら、必要性の度合いで職種を区別するのは危険なことやなってつくづく思うねん。
少なくとも俺にとっては、すべての労働者が『エッセンシャル・ワーカー』や。
2.医療者はエッセンシャル・ワーカーの代表か?
民間の病院・診療所のほとんどは新型コロナ患者の受け入れに消極的ないし拒否的や。
日本医師会の会長なんかはその理由をもっともらしく言うとるけど、俺にはただの言い訳にしか聞こえへん。
民間の医療機関の経営が大変なのは分かるけど、市中感染する「普通の病気」にも対応でけへんのに病院の看板を上げとる。
まったくおかしな話やで。
言い訳したり感染拡大の恐怖を煽るヒマがあったら、コロナ治療の最前線で頑張ってる病院の負担を減らすためにも、もっと前向きで具体的な提案をしたらどうや?
コロナ禍にあって、医療従事者はエッセンシャル・ワーカーの代表のように言われとる。
せやけど、近所の居酒屋さんがあっても無くてもええんやったら、都会で乱立してる民間病院とか診療所・歯科医院かて同じやないか?
3.医療業界の要不要論
必要不可欠か否かで職種を区別する傾向は、医療従事者の内部でも同じらしい。
コロナ禍のような緊急事態の中で職能団体が共同声明を出すような時は、たいてい日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会の『仲良し三師会』が中心や。
日本看護協会を加えて『四師会』のことも多い。
対して、理学・作業療法士や臨床検査技師なんかはいつも蚊帳の外。まぁこれは職能団体としての政治力の弱さもあるんやろうけど。
患者さんが生きるか死ぬかの時には、たしかに医師の緊急手術や看護師の応急処置が最優先。
リハビリは、命の危機を脱したあとで行われるもんや。
けど、患者さんにとってはどちらかが必要でどちらかが不必要っちゅうわけやない。必要になる段階・時期が違うだけやろ。
それでもすなおさんによれば、理学療法士の発言力は医療現場でも政治の世界でも、まだまだ弱いのが現実らしいで。
まぁね……😓
これは医療だけやなくて、他の業界にも当てはまるんやろうと思う。
やっぱり『エッセンシャル・ワーカー』という考え方は、俺にはちょっと疑問が残るわ。
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4.自分の持ち場で役割を果たすこと
ダーク、久しぶりに『毒舌日記』らしい内容やったな。
まあな、すなおさんの知識の受け売りやけど。
それにしても、ブログの画像モデルの俺らは『エッセンシャル・ワーカー』の対極やな。
世のため人のために大して役に立ってるわけでもないし。
一人ひとりに出来ることは、ちっぽけなもんや。
それぞれが自分の持ち場で役割を果たすことで、世の中が成り立ってるんや。
卑下することなんか無いで。
せやな…。
あ、ダーク見ろ。
みんな一生懸命働いとるわ。人間って偉いなぁ。
ホンマや…。
よし、俺らも見習ってコツコツ頑張るか ♪
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