今は携帯・スマホを1人1台以上所有する時代。いざという時の緊急連絡もしやすくなりましたね。
外出時に救急セットなどを必ず持ち歩くという読者さまはいらっしゃいますか?
私はそこまで用意周到ではありませんが、最低限の物品は備えておかなければいけないなぁ…と思う今日この頃です。
※当記事は応急手当について正確にレクチャーするものではありません。より専門的に学びたい方々は下記のウェブサイト等をご参照下さい。
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1.熱中症の人に対応して
ハッキリと覚えていませんが、確か2009(平成21)年の夏だったと記憶しています。
医療従事者としての経験年数は10年を過ぎていました。
酷暑の昼下がり。
ウォーキングをしていたところ、前方から中高年女性がママチャリで走ってきます。
右に左に大きくふらついたと思ったら、パタリと側道に倒れてしまいました。
わぁ……大変だ💧
ゆっくり倒れたので怪我は無さそうですが、意識もうろう。話しかけても返事はあいまいです。
どうやら熱中症のようです。
たまたま通りかかった主婦2名の方々に救急車を依頼。
すでに「携帯電話1人1台」の時代だったので、即応できました。
私の反省点としては、ウォーキングの際には自宅の鍵以外ほとんど手ぶらだったこと。
この出来事の後は、ちょっとした外出でも携帯電話と財布は必ず所持するようになりました。
まぁ、当たり前ですね😅
また、この時救急車はすぐに到着しましたが、いつもそうとは限りません。
◆クーラーの効いた建物内に搬送して待つ。
◆コンビニ等で氷を調達して、脇の下や首回り・太ももの付け根を冷やす。
◆自力で水分摂取できそうなら、スポーツドリンクなどを与える。
などなど、すべき事は他にもあったと思います。
2.いざという時の備え
理学療法士養成校の学生だった頃、救急セットをいつも持ち歩いている教員がいました。
基本的な応急手当の方法も、その先生から教わったものです。
消毒薬・ガーゼ・三角巾・止血帯・蘇生用バッグetc…。
しかし当時は「有れば役に立つだろうけど、そこまではねぇ…」というのが、私たち学生の正直な気持ちでした。
現在、通勤や車の運転時に常備している物を改めて確認してみましょう。
1)通勤時の備え
常備薬(鎮痛剤・胃薬など)・絆創膏・綿棒・予備のマスク…。
マルチツール(ハサミ・ピンセット・小型ナイフなど)・LEDライト…。
※500円玉は大きさの比較のため。
う~む…。緊急時に他者のために役立ちそうな物が少ないですねぇ💧
2)自動車運転時の備え
VICTORINOX(ビクトリノックス)の『Rescue Tool(レスキュー ツール)』。
運転する際には必ず携行しています。
窓ガラスを破るためのウィンドウブレーカー、フロントウィンドウを裂くためのノコギリ、シートベルトを切断するためのカッターなどが備わっています。
※携帯理由によっては銃刀法・軽犯罪法に抵触するおそれがあります。ご興味のある方は自己責任で購入・携帯して下さい。
3)救急セット(検討中)
最近ではAmazonや楽天市場などの通販サイトでもコンパクトな救急セットが手に入りますね。
医療従事者としては検討すべきでしょう。
今さらですが、この記事を綴りながらそう思いました。
※画像引用元:Amazon | 本, ファッション, 家電から食品まで | アマゾン
むしろアウトドア系(登山・キャンプなど)の趣味をお持ちの方々のほうが、救急・防災に対する意識が高いのかも知れませんね。
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3.医療従事者はどこにいる?
このシリーズでは、私が実際に救護対応した3つの事例について綴りました。
ちょっと不思議なのは、協力を申し出て下さる医療従事者に出会った経験が一度も無いことです。
ちなみに、我が国で現在就業中の看護師は約120万人。
計算上、国民の100人に1人は看護師という事になります。
以下、参考までに。
医師:30万人
歯科医師:10万人
准看護師:30万人
救急救命士:3万人
薬剤師:30万人
理学療法士:12万人
作業療法士:6万人
言語聴覚士:3万人
臨床検査技師:6万人
診療放射線技師:5万人
これだけ医療従事者がいたら、1人ぐらい名乗り出てくれても良さそうなものですが…。
たまたま巡り会わなかっただけでしょうかね。
読者の皆さまも、街で急病人・怪我人に遭遇した際には、
「どなたか医療従事者の方はいらっしゃいませんか~!?」
と、大声で助けを呼んでみて下さい。
どこかに必ず医療従事者がいる……はずですから😅
それでは、最後までご覧下さいましてありがとうございました m(_ _)m
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