すなおのひろば

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◆うむむ、貴景勝が再休場…。内側側副靱帯だけなら、じっくり治せば大丈夫です。焦らないように!(5/21)

【老いを考える:その2】ひたひたと忍び寄る「老化現象」

f:id:sunao-hiroba:20181221122821p:plain私の慢性B型肝炎は、幸いにも21~22歳(大学生活のなかば頃)には徐々に治癒の方向へ傾いていきました。

しかし肝炎が落ち着くのと入れ替わるように、今度は「腰椎椎間板ヘルニア」による腰部~右下肢に放散する頑固な痛みに悩まされるようになりました。

 

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1.劣化の徴候

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椎間板は20歳前後から水分を失い老化が始まるともいわれており、20~30歳代の男性には起こりやすい疾患でもあります。

大学卒業後は理学療法士(PT)の養成校に通い始めましたが、その職業の性質的にも腰にはかなりの負担が掛かります。

そんなわけで腰痛はすっかり慢性化してしまい、現在にまで至っています。

さらに31歳の頃には、右肩の「腱板損傷」になってしまいます。

f:id:sunao-hiroba:20181218180129j:plain腱板損傷(腱板断裂)とは、肩関節を安定させる周囲筋群がストレスを受けて損傷するものです。

きっかけは当時の愛犬が、ボール遊びが大好きだったためテニスボールの遠投を繰り返していたことでした。

腰痛にしても腱板損傷にしても、元々身体が硬かったことや、身のこなし(フォーム)がまずかったこともあるでしょうが、その背景には身体を構成しているパーツの劣化が大きく関係しているものです。

ですが私はまだその時点で、自身の「劣化の徴候」を真正面から受け止めようとはしていませんでした。

 

2.運動不足と不摂生のツケ

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中には仕事が終わってからフィットネスジムへ通ったり、フットサルなどスポーツに興じたりするような人もいますが、たいていの一般人は学校を卒業し働き出すようになると、定期的な運動習慣が失われてしまいがちです。

私自身も、いつも仕事で気力・体力を使い果たしており、退勤後や休みの日に積極的に体を動かそうという気にはなれませんでした。

とくに私の場合は、病気療養のため高校時代は体育の授業は見学、大学でも「養護体育」という内部疾患や身体障害者向けの体育科目を履修していましたから、その流れのまま専門学校→PT就業にまで至り、運動不足が常態化したまま壮年期を迎えてしまった、という感じでした。

 

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余談ですが…私たちPTは2型糖尿病などの患者さんに対し、「帰宅時はひと駅前で下車して歩きましょう」とか「エスカレーターやエレベーターの使用を控え、なるべく階段を使いましょう」などと指導することがよくあります。

そうは言っても、普通に考えて仕事でヘトヘトに疲れているのにひと駅前で下車する人なんてそうそういるものではありませんから、結構非現実的な指導ではないでしょうか。

また、自身はたばこを吸いながら、肺気腫の患者さんには「呼吸器リハビリは大切ですよ」と必要性を説いたりもします。

自分は決してやらないことを患者さんに薦める、そういう医療従事者は結構いるように思います。

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私はたばこを吸いませんが、運動・食習慣については患者さんに対し偉そうに言える立場ではありませんでした。

そのツケが回ってきたのか、結婚した28歳前後から体重は増加の一途をたどり、30歳代後半には身長168cm・体重78kgと明らかな肥満傾向、そして高血圧による頭痛・吐き気等に悩まされるようになります。

 

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3.「若返り」の錯覚

肥満による高血圧、それは脳卒中や虚血性心疾患など命にかかわる病気に直結するものです。

f:id:sunao-hiroba:20181218183158p:plain私はことの重大さにやっと気づき、食事制限とウォーキングに取り組みはじめました。

最初の3ヶ月で5kg減らし、さらに数年かけて68kgまで落としました(47歳の現在は61kg、ほぼ適正と思われる状態になりました)。

持久力も目に見えて向上し、1日10,000歩が日課となりました。

PTの身でありながらまことに恥ずかしい話ですが、ウォーキングの効能を改めて認識した次第です。


こうなると、まるで自分が若さを取り戻したかのように錯覚してしまいます。

ところが残念ながら、これは「若返った」わけではなく、低下した体力がトレーニングによって一時的に回復したに過ぎません。


f:id:sunao-hiroba:20181218181243p:plain前述のように、多くの人は社会人になると運動習慣が失われていくため、徐々に体力が低下します。

そこへさらに「体重の増加」や「加齢による身体の衰え」が加わってきます。

 ◆運動不足による体力の低下。

 ◆体重の増加による運動能力の低下。

 ◆加齢による身体機能の衰え。


これら3つが混在し、いまの自分にとってどの要素が強いのかがハッキリしないのが、30歳代という時期の特徴ではないかと思われます。

しかし、そうしている間にも「老化」はひたひたと忍び寄ってきます。

 

4.スポーツ選手に学ぶ「老化への対処」

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スポーツ選手、とくにプロ野球などを見ていると、老化がどのように進むのかが典型的で分かりやすいですし、身体の衰えに対処するための示唆を与えてくれます。

<20代中盤~30歳手前まで>
身体的にも成績的にもピークの時期。ケガをしても治りが早い。

<30代前半~中盤>
円熟期。若干の衰えがみられるが、技術・経験でカバーし好成績を挙げることも可能。

<30代後半>
明らかに衰えが見え、成績も徐々に下降。時々先発を外れないと疲れが溜まる。

<40代前半~中盤>
成績はさらに低下。ちょっとした事でケガをしがち。引退を考える。

私が思うに、ターニングポイントになるのは「30代前半~中盤」あたりです。

ここで自身の老化をいち早く察知して、逃げることなく向き合い、

 ◆衰えた身体に適合したプレースタイルの確立。

 ◆体重管理など、身体コンディショニングの徹底。

 ◆オーバーワークを避けた適度なトレーニングの継続。


などの適切な対処を行える選手だけが、40代以降もそこそこ活躍できているようです。

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逆に、30代後半になっても自身の劣化・老化という現実から目を背け、これらの対処をおろそかにする選手は最終的に40歳にも至らず引退…となるケースが多いような気がします。


これは、私たちが「アンチエイジング」を考える上でも重要なヒントになり得ると思われます。

 

www.sunao-hiroba.com

 

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