すなおのひろば

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「安倍首相の健康問題」に、いち医療従事者として思う

f:id:sunao-hiroba:20190606091940j:plainここ最近、安倍首相の健康状態についての話題が各方面で取り沙汰されてきました。

本日の辞任表明から、健康不安説は大筋で事実だったということになりますが、それはさておき、一部の報道やSNSにおける心無い発信内容については医療従事者として甚だ不快感を覚えました。

社会ネタや政治がらみの記事は当ブログではなるべく避けたいのですが、健康問題ということもあり今回はあえて言及しようと思います。

 

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1.総理大臣にはプライバシーなど無いのか?

これまでの首相の健康不安説の内容については、すでに報道やテレビのワイドショー番組、三流週刊誌などで繰り返し流されてきたので詳しくは述べません。


「体調に問題があるならきちんと国民に説明せよ」といった論調で安倍首相ないし与党・自民党を批判してきたのは、主に敵対的な野党の議員やその支持者です。

 

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けれども、今日の辞任会見までに、首相ご自身が公の場で

「いやぁ、最近体調がすぐれなくてね…」

などと発言したわけでもなく、要は「周りが勝手に騒いでいた」というのが実態です。


うわさ話レベルの段階で、周囲からの圧力に屈して首相自らが語らなくてはならない理由など本来どこにもありません。

 

国家のリーダーたる総理大臣にはプライバシーなど必要無い、とでも言うのでしょうか?

そんなことはありません。

 

確かに、首相は分単位・秒単位のスケジュールで政務を行っており、その一挙手一投足は常に注目されています。
プライバシーは「有って無きが如し」ではありますが、それは結果としてそうならざるを得ないだけのことです。

 

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個人情報保護法においては、人の健康(病状)に関する情報は取扱いに留意を要する「機微な情報」であり、侵してはならないプライバシーです。

そして、検査データや診断書はすべて個人情報になります。本人の同意が無い限り、第三者に提供することはできません。

総理大臣もひとりの人間であり、個人情報保護法は適用されます。

本人が望んでもいないのに「自身の健康状態を説明せよ」というのは、個人情報の開示を強要するようなものです。


「政治家の健康状態は、いち個人のプライバシーの範疇を超えている」という意見も理解できます。

f:id:sunao-hiroba:20200828163806p:plainしかし、「だから国民に対して早急に知らせるべきだ」というのはいかがなものか。

だいたい首相の健康状態というものは、ことさら日本に敵対しようとする他国には知られてはならない国家機密でもあるのではないでしょうか?

そうやすやすと公表してよいものではないはずです。

 

2.鬼畜ツイート

一国の首相ともなれば、心身共に頑強でなくては務まらないでしょう。

職務を遂行できないほどの健康不安があるのなら、自らすすんで退任すべき…という論調そのものは間違っていないと思います(実際、首相はその通り身を処した)。


しかしながら、一部野党の関係者の発言からは悪意のようなものを感じました。
まるで安倍首相の体調悪化を望んでいるかのように。

これは医療従事者として到底許しがたいものです。

 

1980年6月12日、大平正芳首相死去(70歳)

2000年5月14日、小渕恵三首相死去(62歳)

2020年...    安倍晋三首相(現在65歳)

20年おきに起こった総理大臣の健康問題。

安倍さんは十分に気をつけて欲しいですね。

 

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これは、ツイッターアカウント『立憲民主くん』の8月25日のツイート内容です(すでに削除されているようですが)。

ちなみに、立憲民主党のアカウントは別に存在します。

そこでは「立憲民主くん立憲民主党とは無関係です」と釈明していますが、両アカウントは相互フォローしていたようですから、状況的にちょっと苦しい言い訳のように思えます。

 

私は、久々に激怒しました💢

 

「安倍首相が今年中に死ぬ」ことを願っているのでしょうか?

不謹慎という言葉では足りない…まさに鬼畜の所業です。

※2020/8/29追記:立憲民主党議員が8/28、「大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」とツイート。血も涙も無いとはまさにこのこと。

 

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3.国難に取り組む人の足を引っ張るな

私自身は、世間一般の見方からすると思想信条的に「右寄り」なのかも知れませんが、右翼とか左翼などとレッテルを貼られるのは本意ではありません。


安倍政権ないし自民党の政策に関しては、全てを肯定していたわけではありません。
それでも、全体としては応援したいと考えています。

f:id:sunao-hiroba:20200828165045p:plain私が支持してきた基本的な理由は、安倍首相が拉致問題の解決に最も積極的に関わってきた政治家のひとりだからです。

それは、一部の拉致被害者帰還までの経緯や、被害者のご家族の発言からも明らかなことです。

拉致問題が未だ解決しないのは安倍首相の怠慢ではなく、妨害する勢力が一部存在するからです。

もっと言えば、我々国民が無関心だからです。

こう書きながら、何もせずただ座して傍観しているだけの自分にも嫌気が差します。

 

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新型コロナ対応に関しては、結果として失策だったのでは…と思える部分も多々あります。
しかし、こういう時だからこそ「非建設的な、批判のための批判」はすべきでないとも思います。

具体的な対案を示さず感情的に現政権を批判するのは、国難に取り組む志ある方々の足を引っ張るだけにしかなりません。


今は、国民が一致団結して苦難に立ち向かう時ではないのでしょうか?

 

4.さいごに

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夏休みがなかなか取れない首相に対し、「なら国会を開いて説明責任を果たせ」と息巻く某議員さんもいらっしゃいましたが、ほとんどパワハラの世界です。

いや、相手が首相だから「逆パワハラ」か…?

イジメが日本社会から無くならないわけが分かる気がします。


どんなに勤勉で頑強な政治家であっても、長期間にわたって働くことを強いると疲労が蓄積し、判断ミスを起こしやすくなるものです。

現在のような非常時にこそ人員や勤務態勢にゆとりを持たせるのは、危機管理の基本です。

首相をはじめ要職に就いている方々には、十分な休養をとるようにして頂きたいと切に願います。

 


重ねて申し上げておきますが、単に「安倍首相支持者として」というようなレベルでこの記事を綴ったわけではありません。

医療従事者であり、かつて長期の病気療養に苦しんだ自身の体験からも、ここ最近の報道やSNSの内容に対して義憤をおぼえた次第です。


心無い人たちと同レベルになるのは嫌なので、なるべく感情的にならないようクールダウンしたかったのですが、この記事に対し不快に思われる方がいたとしたら申し訳ございません。

未熟者ゆえ、お許し願えると幸いです。

 

ともかく、今回の辞任表明は色々な意味で残念でなりません。

今はただ、ゆっくり休息をとって頂きたいです。

 

 

 

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