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【万能の健康法『ウォーキング』:その4】ウォーキングがもたらす恩恵…②生活習慣病の予防・改善

f:id:sunao-hiroba:20181017132508p:plain前回述べたように、ウォーキングが身体におよぼす効果として第一に「骨・筋肉・心肺機能」の強化が挙げられますが、今回はそれに匹敵する素晴らしい効能についてご説明します。

ウォーキングは、「生活習慣病」という中高年~高齢者の方々にとって切実な健康問題を一挙に解決するツールになり得るというおはなしです。

 

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1.有酸素運動のおもな効能

以前もご説明しましたが、有酸素運動とは概ね以下のように定義できます。

「呼吸をして酸素を取り入れ、体内の脂肪を燃やし、エネルギーに転換する運動方法」


ちょっと難しい話になりますが、人間が動き回るためには筋肉を働かせる必要があります。その筋肉を動かすためのエネルギー源になるのが「ATP」と言われるものです。

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この「ATP」を体内で合成するために、食物から取り入れた糖質や脂肪などを使うのですが、負荷が軽く長時間続けて行えるウォーキングのような運動では、呼吸で取り入れた酸素と脂肪を体内で化学反応させ、効率よく多くのATPに転換することができます。

とくに「内臓脂肪」が問題になることはみなさんご存じかと思いますが、これをたくさん燃焼し消費させてくれるのが、有酸素運動の最大の利点なのです。

 

2.脂肪過多の行きつく先…生活習慣病

脂質は人間のからだを形作る細胞膜の構造には不可欠のものですし、脂肪細胞は人間の活動に必要なエネルギーを貯蔵する「ため池」でもあります。

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そういう意味では決して「悪玉」ともいえないのですが、摂取量が多すぎたり、運動不足で消費量が少なすぎたりすると、内臓脂肪や皮下脂肪としてどんどん蓄積され、当然「肥満」につながりますし、脂質異常症高脂血症)は、高血圧や動脈硬化に発展する要因となってしまいます。

そして動脈硬化は、「虚血性心疾患(狭心症心筋梗塞)・脳梗塞」といった命にかかわる生活習慣病に、直接的に結びつくのです。

また脂肪は、血糖値をコントロールしている「インスリン」という体内で産生されるホルモンの効き目を阻害することも知られています。

ですから脂肪過多の状態では、これまた生活習慣病としてみなさんよくご存じの「2型糖尿病」を引き起こす原因になります。

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糖尿病は動脈硬化性の疾患に罹るリスクをさらに高めてしまいますし、網膜症や腎機能障害、また神経障害による運動・感覚マヒといった怖ろしい合併症にもつながりかねません。

生活習慣病の怖さをずいぶん強調してしまいましたが…逆の言い方をすれば、有酸素運動は脂肪を効率よく消費することによって生活習慣病に罹るリスクを回避する、最も効果的な運動方法となり得るのです。

 

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3.ウォーキングは「がん予防」にも有効

もうひとつ、重大な生活習慣病のひとつとして「がん」が挙げられますが、ウォーキングはさまざまながんの予防にも貢献するということが最近言われています。

f:id:sunao-hiroba:20181013160523p:plain例えば、歩くことによって消化器系の働きを高め、大腸がんの危険因子である便秘などを防ぐということもあるでしょうし、全身の体液循環を向上させることで免疫力を高め、結果としてさまざまながんの予防につながるということも言えるでしょう。

そもそも、運動不足による肥満自体ががん細胞発現のリスクを高めるとも言われていますから、ウォーキングの習慣化が「がん予防」につながるというのも当然といえば当然です。

さあ、もうお分かりですね。

ウォーキングがもたらす恩恵として、

②あらゆる生活習慣病の予防・改善につながる。


これは間違いありません。

 

 

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