拙者はダーク小次郎。
此度、訳あって播州の流れ者・フィグマ武蔵と試合うこととなった。
実戦の役に立たぬ武蔵の二刀流など、相手としては甚だ不足であるが、小倉藩剣術指南役としての面目ゆえ致し方あるまい。
時は慶長17年4月13日。
細川家筆頭家老・五爾羅どの等とともに船島へ渡った拙者は、定刻通りに武蔵を待ち構えておったのだが…。
※この物語は史実に基づいたフィクションです。
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1.辰ノ上刻
さて、そろそろ始めるか……。
昨晩、俺は使い古しの舟の櫂(かい)を調達しておいた。
舟宿の主人に頼んでた物や。
そのころ、船島では……。
…………💢
…………💧
もう、辰ノ上刻(午前8時)……じゃの?
さ、左様で……💦
2.常套手段
俺は、櫂を4尺1寸8分(約127㎝)の木刀に削り上げた。
……よし。
船頭、では参るか。
……ははっ。
…………。
ダークどの、武蔵は試合に遅参することを常套手段としております。
無用に苛立っては相手の思うツボ。どうか気をお鎮め下さい💧
くっ……言われんでも分かっておるわ💢💢💢
3.勝負の行方
……ん? あれは……!
……おお、フィグマどの!!
武蔵……ようやく来たの。
遅いぞ、武蔵!
さては臆したか!?
…………。
ぬぅ……貴様ぁ~~!!
小次郎、敗れたり……。
なんだと~!?
何ゆえ、拙者の負けか!!
……勝つつもりやったら、鞘(さや)を海に捨てることはないやろ。
ぬりゃあああああ~!!!
必殺、燕返し!!!
なっ!!!
跳んだ!!?
ぐあぁ!!!
くぅ……。
ふ、不覚……。
ダークどの~~~!!!
………💀
あ……💦
……💧
ダーク小次郎、憐れな最期じゃったの……。
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4.まさかの…
……兄さん、また何か夢見てるみたいだね。
やっぱり初夢かなぁ……。
さぁな。それにしても2年連続で「初夢オチ」なんて…。
しかも年をまたいでの長編記事や。読者の皆さまに怒られるでぇ💧
フィグマさん、どうしましょう…起こしますか?
ダークなんか放っといてメシ食お。このお節は絶品やで ♬
お、おのれ武蔵!!!
わぁ、なんやなんや!?
……兄さん、まだ寝ぼけてるみたい💧
ダーク小次郎とフィグマ武蔵の時代を越えた激突は、まだ、始まったばかりである……。(田口 トモロヲ風)
読者の皆さま、あけましておめでとうございます🎍
お正月早々、夢オチですみませんでした σ(^◇^;)
2021年も何とぞよろしくお願い申し上げます😅
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