今回は、当ブログの愛すべきキャラクターであるダークフィグマと、私すなおとの関係について綴りたいと思います。
彼を主人公とした記事カテゴリー『ダークフィグマの毒舌日記』には、大袈裟な言い方ですが私の人生観に基づくさまざまな想いが込められています。
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1.黒いまわしのダークフィグマ
ブログを開設して2ヶ月が経過した頃。
私は『figma archetype(フィグマ アーキタイプ)』というフィギュアを購入しました。
筋力トレーニングや腰痛予防、松葉杖の使用方法などの記事の中で、画像モデルとして活用するためです。
この試みはまずまずの成果を挙げたと思います。
少し欲の出た私は、大好きな相撲に関する記事を書いてみたくなりました。
そのためには、フィグマの取組相手が必要です。
ネット通販サイト『ア◯ゾン』を物色していると、フィグマの約1/3の値段で、色違いの物が出品されていました。
しかも、女性フィギュアとのセット。激安価格です。
迷わず注文しました。
※画像引用元:figmaオフィシャルサイト
おいしい話には裏があるものです。
届いた製品は、何と『figma archetype』の模造品でした💧
全体的に造りが荒く、見栄えが良くありません。
付属していた女性フィギュアに至っては、ブログの画像モデルとして使用に耐えうるものではありませんでした。
見た目以上に問題だったのは、本物のフィグマと比べて各関節の可動範囲が少ないことです。
特に左手首は、少し動かしただけでもポロリと外れる有様…。
また、相撲では股関節を大きく開く動作が多いですが、動かし過ぎるとすぐに脱臼してしまいます。
困ったものですが、せっかく購入したものを使わないわけにはいきません。
横綱・千代の富士をイメージした黒いまわしを着けてみると、なかなかどうして引き締まって見えます。
ダークカラーで、闇のフィグマということから、私は彼に『ダークフィグマ(以下、ダーク)』という名を授けました。
2.苦し紛れのブログ漫才
予想通り、相撲の記事制作はとても苦労しました。
幾つかの記事にまとめることはできましたが、例の脱臼癖も災いして、表現方法には「超えられない壁」があるように思われました(今考えると、まだまだやりようはあったのですが…)。
相撲や筋トレの記事を書いてみて、やっぱり動画コンテンツには勝てないな…と感じた私は、実験的な試みとして『ブログ漫才 フィグマックス』に着手します。
内容的には当ブログの運営報告・まとめ記事的な位置づけですが、フィグマとダークの漫才コンビ『Figmax』が大阪弁で掛け合いをしながら記事を進めるというものです。
実験的というと格好良いのですが、実際は苦し紛れの産物。
ところが、これがフィグマとダークの世界を広げるきっかけになります。
ブログ漫才は回を重ねるごとに「優等生のフィグマと、皮肉屋で毒舌のダーク」というキャラクターが確立していきました。
繊細で頑固、そして融通のきかないダークは、フィグマに度々おちょくられます。
怒ったダークは毒を吐きますが、突然現れた運営者すなおにたしなめられてオチがつく、というパターン。
定番のシナリオとしては良かったのでしょうが、私は「いじられキャラ」のダークがだんだん可哀想になってきました。
この頃から、私は不思議なことに、ダークに感情移入し始めていたようです。
私は、ダークを主人公としたカテゴリーを思い立ちました。
『ダークフィグマの毒舌日記』のはじまりです。
3.毒舌日記の変遷
人間社会の矛盾や愚かしさ。
それが原因で生じるさまざまな時事問題・社会現象などを、ダークがその毒舌を活かして皮肉たっぷりに風刺する…当初はそういう内容を予定していました。
その1)俺がダークと呼ばれた日
記事を構築するに当たって、まずはダークの根底にある「模造品の悲哀やコンプレックス」を理解して頂く方が良いのでは…と思いました。
1,000円台のバーゲンプライスで叩き売られ、脱臼癖のハンデを持つ「バッタもん」であることを独白するところから、物語は始まります。
社会風刺としての記事を目指していたはずですが、書いているうちに私は妙な感覚にとらわれます。
ダークが私の手から離れて、勝手に動き出すような感じ…とでも言えばよいでしょうか。
その2)倉庫の中の固い絆
第2話は、ダークが私に引き取られる前、某ネットショップの不良在庫だった頃にさかのぼります。
倉庫の中でホコリを被っていたダークは、同じく売れ残り商品だった『ゴジラ』『スヌーピー』『ハロ』と出会い、友情を深めます。
やがてダークはすなおに買い取られ、仲間との別れの時を迎えます。
世間知らずだったダークは、倉庫仲間からさまざまな事を学びました。
それが後に、ブログの画像モデルとしての糧になった…。ダークはそう述懐します。
私はこの物語を綴りながら、「どこかで聞いたような話だな…」と思いました。
少し後になって、そう感じた理由が分かりました。
私自身、高校~大学生の頃、病気で長期間の入院生活を余儀なくされました。
初めて入院した時、重度の疾患で苦しみながらも院内学級で学ぶ子供たちや、私と同様に通学しながら闘病する中学・高校生に出会いました。
こんな世界があるのかと、大きなカルチャーショックを受けた私。
入院仲間や医師・看護師の方々から多くの事を学び、理学療法士という職業があることも知りました。
その体験が、医療従事者としての今の私につながっているのは言うまでもありません。
「身体的ハンデを持つダークが倉庫の中で仲間と出会い、やがて外の世界へ羽ばたいていく」という物語に、自分自身の人生を投影していたのだと気づいたのです。
その3)「トモダチ」の意味が分かった日
読者さまから、「ダークは良かったけど、他の3人がどうなったか心配…」というコメントを頂いたことに触発されて制作した記事です。
画像モデルとして充実した日々を送りながらも、ふと倉庫時代の仲間たちを想い、涙するダーク…。
フィグマの粋な計らいで、彼らは思いがけず再会を果たします。
ダークにとって仕事仲間としか見ていなかったフィグマの、篤き友情。
真のトモダチとは何なのか…ダークは色々と考えさせられます。
私は、昔の入院仲間や当時の医師・看護師の方々とは、現在まったく接点がありません。
もし再会して、旧交を温めることができたら…。
そういう願いも込めて、この記事を綴りました。
ここまでの3部作は、特に思い入れの深いものです。
その4)フィグマとのガチンコ相撲対決
再会を果たしたおとぼけキャラ『ハロ』に焚きつけられたダークは、友でありライバルでもあるフィグマに闘志を燃やします。
相撲対決に先立ち、左手首の脱臼癖をすなおが手術するという筋書きになっていますが、これは実話です(笑)。
完璧には治りませんでしたが、抜けにくさはある程度改善したため、記事制作を決めたのです。
対決の結果はご覧の通り。
相撲に耐えうる手首になったのは良い事ですが、無理は禁物ですね。
その5)つらい事は、いつか終わる
「毒舌日記」としての原点に立ち返り、現代の教育論へのアンチテーゼを含んだ内容となっています。
せや。今日は「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」というありがたいお話や✨
こんな格言、どこで学んだんでしょうね、ダーク…( ̄∇ ̄)
その6)新春シネマスペシャル『GEKITOTSU』
以前から映画のパロディ記事を制作してみたいと考えていましたが、初夢の中の出来事という設定でそれを実現させたものです。
内容そのものに深い意味は無く、ただ私のターミネーター好きが昂じただけの記事ですが、おかげで画像の加工スキルが上がり、その後の記事にも活かすことができました。
毒舌日記のコンセプトからは外れていますが、お正月企画という事でご容赦下さい😅
その7)果てしない時空の旅
プラスチックのフィギュアも、生物の肉体も、元々は宇宙を漂うガスとチリ。
人生に特別な意味や目的など、何も無いのかも知れません。
逆に言えば、どうせ宇宙のチリに戻るなら、生きている間は人生の悲喜こもごもをじっくり味わい、今ここに存在していることを実感したい…。
ダーク(すなわち私)の人生観・死生観を綴った記事です。
その8~10)新型コロナをぶっとばせ!! ウイルス退散 神事相撲
相撲対決の続編については、1度目の対戦直後から構想を練っていました。
そこへ新型コロナ感染拡大という思わぬ社会現象が生じたため、神事相撲に発展させたものです。
「読者さまの前で精一杯の相撲を取り、新型コロナをぶっとばせ」というすなおの指令に奮い立ったフィグマックス。
右ノド輪・左おっつけから必殺の右上手投げ、吊りと、矢継ぎ早に攻めるダーク。
全ての攻めを真正面から受け止め、ことごとく返し技を放つフィグマ。
一見、攻めているダークが優勢に見えますが、終始フィグマのペースに乗せられています。
実はフィグマの方がはるかに強く、堂々と受けて立つ「横綱相撲」なのです。
ネタバレになりますが、当初の脚本ではフィグマの櫓投げが豪快に決まり、ダーク惨敗という結末にする予定でした。
実際、背中が裏返った時点でダークはもう負けていました。
普通なら挽回のチャンスはありませんが、コロナ撃退のための神事相撲という位置づけである以上、ダークはどうしても負けるわけにはいきませんでした。
絶体絶命のピンチから、ダークは起死回生の首投げで引き分けに持ち込みます。
どんなに苦しくてもつらくても、最後まで絶対にあきらめるな。
新型コロナと闘っているすべての人々への、ダークからのメッセージです。
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4.さいごに
時事問題や社会風刺をブログ運営者自身の語り口で文章化すると、えてしてトゲトゲしくなりがちです。
そう。毒舌日記は「プラスチックのフィギュアが好き放題にしゃべる」という形にしたほうが、ソフトな印象になるのでは…という邪心から企画したものです。
が、それでもダークと私は一心同体。
時には私の意思を超えて勝手に暴走するような感覚になることもありますが、どう言い訳しても私の脳の中で創り出したキャラクターであることは間違いありません。
今までのところ、当初の目的からは少し脱線気味になっていますが、これから先はどうでしょうか…。
ダークの毒舌キャラを今後どのように活かしていくか、悩みどころです。
ともかく、これからもダークたちと相談しながら、読者さまに「なるほど」「面白い」と感じて頂けるような毒舌日記を制作していきたいと思います。
コアなダークファンの皆さま、いつも応援して下さり有難うございます😄
今後ともよろしくお願い申し上げます m(_ _)m
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