すなおのひろば

中高年の健康と若手PTの未来をサポートするブログ

◆いよいよ新年度へ突入。しかし気分は晴れませんね。エイプリルフールでバカを言うのも憚られます…(4/1)

【職場での出来事:番外編】クリスマス狂騒曲

f:id:sunao-hiroba:20191225134222p:plain今回は少し趣向を変え、私がPTとして最初に就職した病院で催されていた悲喜こもごも(?)のクリスマスイベント、その舞台裏について綴ります。

私にとって思い出深いこのイベントは、単に「楽しい」だけでは済まされない、複雑な感情を抱かせるものでした。

 

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1.クリスマスイベントの概要

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このイベントは、私が入職する遙か以前から行なわれていたようです。

賑やかなことが大好きだった当時のリハビリ科・Y科長が発案したものでした。

その概要は以下の通りです。

 


f:id:sunao-hiroba:20191225135243p:plainリハビリテーション室の飾り付け
リハビリ室内全体を、クリスマスのイメージで派手に飾ります。
クリスマス期間(24~25日を挟む約1週)限定で行なわれるものです。

◆リハビリ対象全患者さんへのクリスマスカード配布
自身の担当患者さんはもちろんの事、他の療法士が担当している患者さんのカードにも、スペースが許す限り「一行メッセージ」を記入していきます。
ちょっとした寄せ書きのようなものですね。

◆スタッフ全員が着ぐるみを着用(1日限定)
クリスマス期間のうち24日(またはそれに近い日)の丸1日間のみ、リハビリ科の「クリスマス・デイ」として、スタッフ全員着ぐるみで仮装して診療を行ないます。

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◆クリスマス・デイ終了後の打ち上げ
リハビリ室で立食パーティーを行なったあと、近所のカラオケ店へ行くのが恒例でした。
参加者は全スタッフの他、療法士と特に親交の深い患者さん(主に20~30代の方々)です。


これらのイベントは病院の公的行事として認められてはいたものの、あくまでもリハビリ科限定のものであり、他部署ではこのような事は一切行なわれていなかったのがポイントです。

 

2.さまざまな問題点

過去記事でも触れましたが、私自身もかつて入院していた頃、看護師さんが中心となって催して下さったクリスマス会に参加したことがあります。


当時の医療従事者の方々の優しさと気遣いには、感謝してもしきれません。
今でもなつかしい思い出として、心に残っています。


そういう意味では、のちに自分がイベントを催す側となったことには感慨深いものがありました。

しかし、このリハビリ科におけるクリスマスイベントにはいくつかの問題点がありました。

もちろん、良い面もたくさんあったのですが…。

1)飾り付けとクリスマスカードについて

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これらについては、患者さんの診療に影響を与えるような問題点はありませんでした。

特にクリスマスカードについてはほとんどの患者さんが喜んで下さいますし、とても良い事だと思いました。

ただ、飾り付けもカードの作成も、17時以降の診療時間外の作業になるのですが、私たちスタッフに時間外手当が付与されることは一切ありません。

まぁ、ボランティアイベントと考えれば仕方ないのでしょうか…。

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しかし私がここに所属していた5年間、患者さん向けイベントであれ正規の診療関連業務であれ、残業手当を頂いたことは一度もありませんでした。

これはY科長独自の方針であり、他部署ではサービス残業がまかり通るということは無かったようです。


私にとって最初の職場だったこともあり、「PTの職場って、こんなもんなのかな…」と諦めていたのですが、その後就職した病院・施設ではちゃんと残業手当が付与されました。

今思えば、結構ブラックな職場だったと思います…(^_^;)

2)着ぐるみの着用について

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Y科長の基本方針として、着ぐるみは毎年違うものを自腹で用意しなくてはなりません。

倉庫の中にはかつての先輩方が着用したお古がたくさんあるのですが、流用が許されるのは実習生やリハビリ助手のみです。


室内は暖房がガンガン効いているため着ぐるみの中は汗だくになりますが、何よりも問題なのが、視界や身のこなしが制限されることです。


普段の診療においても、PTひとりで複数名の患者さんを同時にこなすのが当たり前の時代(今から15~20年前)でした。

ましてや、「クリスマス・デイ」の外来診療は患者数が激増します。

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バランスの悪い高齢の患者さんに対し歩行訓練を行なう際など、リスクはさらに高まります。

よく事故が起こらなかったものだと、今さらながら驚きです。


また前述のように、このイベントはリハビリ科限定のものです。

ゆえに、病棟や総合受付など他部署へ出向く際には着ぐるみを脱がなければなりません。これはなかなか手間が掛かることです。

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外来診療中のある時、総合受付から急に呼び出しがあったのですが、脱ぐ時間的余裕が無かったので仕方なくそのままの格好で行きました。

患者さんや面会者からの奇異のまなざしに耐えるのは、相当辛かったものです。

サンタクロースやトナカイの衣装であれば、何となく「あぁ…クリスマスのイベントかな」と察してもらえたのかも知れませんが…。

 

入職4年目の時、着ぐるみがリスク管理上あまりに危険であり、着脱の利便性にも欠けると感じた私は、

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◆タコの被り物&「あいかわらずアホです」のタスキ

という、比較的軽装のスタイルでイベントに臨みました。

これらは先輩が着用していたお古です。

 

どうにか無事にイベントを終えた後…。

Y科長は、他のスタッフが居並ぶ前で私を叱りつけました。

 

おい、すなお。何やそのヤル気の無い格好は!

着ぐるみは動きにくくて、ちょっと危ないかと思いまして…。

事故らんように注意したらええやろ!
みんな自前でちゃんとした物を用意してるのに…お前だけやぞ!

……済みません。

 

最初は冗談で怒っているフリをしているだけかと思ったら、結構本気でしたね…(~_~;)

 

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そして5年目は、罰(?)としてイベント全体の幹事を任されました。

私はなかばヤケクソ気味でしたが、なるべく診療に支障を来さないよう考慮して着ぐるみを選定しました。

恥をしのんで、当時の写真を出しておきます。


もちろん、Y科長もヤル気満々です。

 

おう、すなお。今年はなかなかええやないか。
どや、俺も負けてへんで~

 

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なななんと、ボウリングのピンに扮しています…。

どう見ても動きにくい事この上なく、ちょっとしゃがみ込むたびにピンの先が患者さんにぶつかったりしていて、極めて危ないように思えました。

しかし、Y科長は全く意に介しません。

 


着ぐるみに対する患者さんの反応はさまざまでしたが、中にはちょっと不快に感じている方もいらっしゃいました。

純粋に「一刻も早く疾患やケガを治したい」と思って通院されている方々にとっては、悪ふざけのように思われたかも知れませんね。

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イベントを行なうに際して全ての患者さんに喜ばれるというのは現実的に難しいですが、私個人的には飾り付けとクリスマスカード、あとは特定のスタッフがサンタに扮して子供向けにプレゼントを配る…ぐらいで良いのではないかと思いました。

Y科長は一部の患者さんからの不評など、どこ吹く風といった感じでしたが…。

3)終了後の打ち上げについて

立食パーティーでは、Y科長の大好物であるマク◯ナルドやケン◯ッキー、宅配ピザといったファストフードが並ぶのが常でした。

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5年目で幹事になった時、私は同僚や後輩の意見も取り入れ、安価で多様な味が楽しめる某スーパーマーケットのオードブルを取り入れました。

スタッフからは好評だったのですが、やはりY科長はご不満の様子…。

直前になって、ケン◯ッキーのデリバリーを強く要求されました(~_~;)


が…運の悪いことに、店側の手違いで時間になっても届きません!

 

すなお、お前のオーダーの仕方が悪かったんちゃうか!?

 

う~ん、やれやれ…。


幸い、他のスタッフが

科長。オードブルもこんなにあるんだから、もうイイんじゃないですか?


などとフォローして下さったおかげで、何とか事無きを得ました(結局、ケン◯ッキーは届きませんでした)。

 

それはともかく、特定の患者さんだけを食事会やカラオケ大会にお誘いするのは、公平性や公私混同という意味でも問題があると思いました。

が、これもY科長は一向に気にしていませんでした。

もともと、昼休憩の時に仲の良い患者さんをスタッフルームに招き入れて長話をするなどの行為がまかり通っていましたから…。

 


ちなみにカラオケ大会は、人前で歌うのが苦手な私には苦痛でしかありませんでしたが、それもY科長の攻撃対象だったことは言うまでもありません。

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最近ではカラオケの強要は「カラハラ」とも呼ばれますが、当時はそういう概念もありませんでした。

幹事だった5年目、私は今年で最後とばかりにヤケクソで歌いまくりました。

そう、私にとって、まさに「クリスマス狂騒曲」だったのです…。

 

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3.さいごに…管理職はスタッフの負担を考慮して!

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余談ですが、私は5年目の終わりにこの職場を退職しました。

無論、このクリスマスイベントが直接的な引き金になったというわけでもないのですが、Y科長と反りが合わなかったのも要因のひとつであったことは認めざるを得ません。

 

何だかイベントに対するネガティブなお話ばかりで、患者さんにとっては夢(?)を壊されてしまったかも知れませんね。済みません…。


病院でここまでやるのは珍しい方だと思いますが、老健やデイサービスなどの介護施設では、時節ごとのイベントが目白押しです。

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通常業務の上にのしかかるイベントの準備作業。

そのたびに介護スタッフの方々は辛いサービス残業を強いられていることと思います。

管理職の方々は、そういったスタッフの負担をしっかり考慮してあげて欲しいものです。


私自身、のちに科長の立場になるのですが、患者さん向けのイベントに際してもスタッフの業務負担を見極めたり、時間外手当を付与するなどの配慮は欠かしませんでした。

ま、そのようなことに気づかせてくれたという意味で、今となってはY科長には感謝しています…(^_^;)

 

今回は番外編ということで、取るに足らない話で申し訳ございませんでした。

最後までご覧下さった方々、誠にありがとうございました m(_ _)m

 

 

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