新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、自分や家族の健康をどのように維持するのかは大きな課題のひとつですね。
当ブログでは、運動による健康維持・増進の手段として、屋外でのウォーキングを推奨してきました。
けれども、「不要不急の外出の自粛」が求められている今、用も無いのに出かけるという行為に罪悪感や不安を感じている方々も多いようです。
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1.「不要不急の外出」には当たらない。しかし…
国の専門家会議による現時点での見解は、
『外出機会の確保は日々の健康を維持するために重要であり、単独あるいは限られた人数での散歩(=ウォーキング)などは感染リスクが低い』
としています。
3つの密の定義は今さら申し上げるまでもないと思いますが、「人混みを避けて屋外で運動する」ことについては、不要不急の外出の対象にはならないと解釈して差し支えないようです。
が、一方では週末の公園に子供連れの家族が密集していたり、屋外テニスコート場の予約が埋まるといった現象も起こっているようです。
皆が「屋外の運動は大丈夫と言われてるから…」と一斉に行動に移せば、結果としてこのようなことも生じてきます。
こうなってくると、屋外でのウォーキングを積極的におススメすることに抵抗を感じざるを得ません😓
ちなみに、2メートルの社会的距離を保てば飛沫感染の多くは防げるとの見解がある一方、換気の悪い場所では「4メートルでも不十分」という研究データもあるようです。
2.私のウォーキング方法
私自身は、1回あたり8,000~10,000歩のウォーキングを週3~4日行っています。
近隣の広大な某公園や河川敷を利用していますが、平日・休日それぞれで混み合う時間帯も大体把握しており、なるべく人の少ない頃合いを見計らって歩いています。
基本的に単独で歩いており、誰かと会話しながらということもほとんどありません。
すれ違いざまに他者との距離が2m以下になることも全く無いわけではありませんが、常に空気が還流する屋外のことですし、ほんの一瞬なので許容範囲と考えています。
公園でのウォーキングよりも、通勤電車の方がよほど感染リスクが高いように思えます(私は一応医療・介護従事者ゆえ、テレワークというわけにもいきませんので…)。
ただ、正直なところ「このウォーキング方法は絶対安全。感染リスク無し」と言い切れるだけの根拠を私は持ち合わせていません。
私自身が「無症候性感染者」として、自分でも気づかないうちに、ウォーキング中にウイルスをばらまいている可能性が無いとも限りません。
そう考えると、「この時期、外出自粛は徹底して行うべきだ」といった論調にも一理あると言えるでしょう。
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3.それでも私が続ける理由
現状、それでも私がウォーキングを続けている理由は
◆人の心身の健康は、トータルバランスで成り立っている。
◆人の命にかかわる病気は、新型コロナ肺炎だけではない。
という考えによるものです。
私は若い頃、感染性の疾患(B型肝炎)で長期療養し、その後は医療従事者として働いてきました。
「トータルバランスが大事」と感じるのは、そういった経験も踏まえてのことです。
特に中高年にとって、運動不足はボディブローのようにじわじわと効いてくるものですし、長期的には免疫力の低下、生活習慣病、そして健康寿命にも関わってきます。
バランスの取れた食事と適度な運動は、車の両輪であることは言うまでもありません。
人は誰に教えてもらうでもなく、生まれてから約1年で自動的に歩き出します。
すなわち「歩く」ということは人間の根源的かつ最も効率の良い運動であり、その能力はできるだけ長く保っておきたいものです。
4.最適解は不明なので…
しかし、ウイルスの変異により感染力や致死率が今後さらに上がっていくようなことがあれば、そのような「平時の常識」も通用しなくなるかも知れません。
3つの密が重複する環境を避けるという考えは、ほとんどの人が概ね同意できることと思います。
一方、人混みを避けた屋外での運動については「グレーゾーン」というか、100%正しい「最適解」は現時点で誰にも解らないのではないでしょうか。
ゆえに、あらゆる情報を取捨選択し、個々で節度を持って判断していく必要があります。
私は私なりにメリット・デメリットを勘案した上で、一定の注意を払いながらウォーキングを継続していますが、読者の皆さまに自分の考えを押しつけるということもありません。
ちょっと逃げるような言い方で申し訳ございませんが、様々な情報のひとつとしてこの記事を取捨選択して頂けたらと思います。
最後までご覧下さいましてありがとうございました。
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