すなおのひろば

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【病気療養中の思い出:その3】大相撲に魅了される

f:id:sunao-hiroba:20181229163457p:plain高校時代の退屈な入院生活…。

病院の外来待合室に設置されたテレビは、NHKしか見られない設定になっています。

他にすることもないままボンヤリ見ていた画面には、たいして興味のない大相撲中継が流れていました。

 

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1.「退屈しのぎ」の大相撲観戦

私が初めて入院したのは忘れもしない、1987(昭和62)年10月29日のことです。

 

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諸事情により小児病棟に入院したその頃、各病室にテレビがあるはずもなく、唯一、病棟内の「院内学級」の教室に1台だけ設置されてはいましたが、当然ながら視聴時間には制限がありました。

退屈な療養生活の中で、娯楽といえば読書か音楽(当時はウォークマン)、そして院内学級でヘタな絵を描くぐらいのものでした。

もちろん、退屈だからといって勉強に励むようなモチベーションなど当時の私には皆無です。

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そこで、点滴スタンドをガラガラと引っ張りながら外来の待合室にある大型テレビの方へ向かいます。

ところが、残念ながら「NHK総合」しか流れておらず、チャンネルを変えることもできません。

やれやれ…。

仕方なくボンヤリ見ていた画面には、大相撲九州場所の中継が流れていました。

 


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小学校低学年の頃は、よく砂場などで友達と相撲を取ったものです。

私は、体はそれほど大きくはありませんでしたが、相撲はまあまあ強いほうでした。右からの投げ技が得意だったように記憶しています。


ただ、「大相撲」そのものには全く興味がありませんでした。

小学校の頃だと、初代貴ノ花とか北の湖が活躍していた「大相撲黄金時代」のはずですが、正直あまり覚えていません。

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ちょんまげ(じゃなくて「大銀杏」)・ふんどし(じゃなくて「まわし」or「締め込み」)という時代錯誤な格好で、ほぼ裸の太った男同士が取っ組み合い、あっという間に勝負が決まってしまう…。

他のスポーツと比較して、それほど洗練されているようにも思えませんでした。

 

2.大相撲の魅力に目覚める

f:id:sunao-hiroba:20181229172411p:plain最初の頃は、四つ身の型とか「上手(うわて)・下手(したて)」の違いもよく分からないくらい無知だったので、アナウンサーの繰り出す相撲用語がまったく理解できません。

それでも何となく見ているうちに、なぜか面白くなり始めたのは不思議なことです。

「さあ右四つ、両者胸が合いました。がっぷり四つの体勢です」

逆鉾、もろ差しになりました。こうなると万全!」

千代の富士、上手投げ~! 豪快!!」

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ちなみに右のイラストでは「右が上手」になっているので「左四つ」の体勢なのですが、そういうことが分かってくるようになると、がぜん面白くなってきます。

 


のちに理学療法士(PT)になってみて分かったのですが、相撲は「運動力学」の視点から見てみると、とても興味深いスポーツです。

勝負が決する時間が速いのも、逆に言えば単純明快で素人にも理解しやすく、それでいて奥が深いものです。

制限時間一杯になるまで何度も繰り返され、いったい何の意味があるのか疑問だった「仕切り」や、両者が呼吸を合わせることで成立する「立合い」は、相撲という格闘技の特異性であり、かつ最高の魅力であることも分かってきました。


そして私の相撲熱に更なる拍車をかけたのが、当時32歳、円熟期にさしかかっていた横綱千代の富士の存在です。

それまで相撲に興味のなかった私でも「体は小さいが筋肉質で強い横綱がいる」程度のことは知っていました。

入院して初めてじっくりと観戦した1987年11月九州場所は、休場明けで全勝優勝を果たした「千代の富士完全復活」の土俵でした。

第58代横綱 千代の富士

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横綱在位:59場所(歴代3位)
通算勝利数:1,045勝(歴代3位)
幕内勝利数:807勝(歴代3位)
幕内最高優勝:31回(歴代3位)
幕内連勝記録:53連勝(歴代3位 ※昭和以降)

※画像引用元:Number web 2016年8月23日配信

 

「な…なんだ、この力士は…!」

まだ相撲という競技の本質を理解していなかった私にも、千代の富士の相撲の取り口が他の力士とはかけ離れており、技術的にも強さのレベルも段違いであることだけは分かりました。

立合いの踏み込みと相撲のスピードは、私がリアルタイムで見た全力士の中で、最速。

左上手の引きつけの強さも、間違いなく歴代最強。

まさに「異質・異能の小兵横綱です。

千代の富士の相撲を通して、私はすっかり大相撲に魅了されてしまいました。

もちろん、千代の富士の取り組みしか見ないといった「にわか相撲ファン」ではなく、それこそ午後3時の幕下力士の取り組みから観戦する、根っからの相撲通に変貌していくのでした。

 

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3.大相撲と、故・千代の富士関へ感謝の意を込めて

私を魅了した「小さな大横綱千代の富士(元九重親方)は、2016年7月31日にその生涯を終えました。

あの鋼の身体を持つ最強力士も、病魔には勝てませんでした…。

もともとお酒好きであることはよく知られていましたが、現役引退後は色々とストレスの多い日々だったように伝聞されます。

「鋼の横綱千代の富士膵臓がんに屈す 61歳

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※画像引用元:日刊スポーツ 2016年8月1日配信


千代の富士引退後は、若貴フィーバー、曙・武蔵丸などハワイ出身力士の活躍、そしてモンゴル出身力士の台頭と続きますが、朝青龍が不祥事で引退した頃からは熱心に観戦することは少なくなりました。


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2018年の大相撲界も、暴力事件や貴乃花親方退職など、相変わらずゴタゴタした1年間でしたね…。

競技そのものとは違う部分で相撲が注目されるのは非常に残念なことです。

そんな中、ここ最近は再びじっくりと観戦するようになり、現在の大相撲に関して色々思う所も出てきました。

ですので、病気療養中の私を楽しませ、勇気と感動を与えてくれた大相撲と千代の富士関に感謝の意味も込めて、今後当ブログで相撲の魅力をちょっとずつお伝えできれば、と考えています。

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ニーズがあるのかどうか微妙ですが…。

とりあえず乞うご期待(?)、ということで、今年最後の記事を締めくくりたいと思います。


最後までご覧下さいましてありがとうございました。

皆さま良いお年を!

 

 

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