いつも『すなおのひろば』をご覧下さいましてありがとうございます。
最近、お問い合わせフォームを通して複数の読者さまからご質問・ご相談を頂きました。
以前の記事でも申し上げましたが、当ブログでは健康問題等についてお悩みの方々からのご相談には、可能な限り対応していきたいと考えています。
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1.ご質問・ご相談の受付内容について
おもに受け付けているご質問・ご相談としては、当ブログの2大テーマである「中高年の健康」「理学療法(士)」についての内容です。
◆健康問題やそれに対するリハビリの方法など。
◆PTの実習教育・職場教育・就職活動の方法など。
※セールスなど無関係のものは受け付けておりませんので悪しからず…。
2.回答の内容について
PTは、医師の指示によらず診療行為や個別指導をすることが原則的に禁じられています。
お問い合わせ対応で個別に報酬を得るのでない限り、法的にはまず問題無いとは思われますが、ご質問・ご相談に対しては「一般論」的な回答にならざるを得ません。
また、今現在医療機関で医師の診療やリハビリを受けておられる場合、横やりを入れるような行為は慎まなくてはなりません。
例えば…
私の母が人工膝関節の手術のため入院し、今もリハビリを受けています。
現在術後1週間で、膝の曲がる角度は70°です。
目標の角度は120°、1ヶ月で杖歩行・自宅退院と言われていますが、かなり痛がっており難しいように思えます。
専門家から見ていかがでしょうか?
上記のようなご質問があったとしたら、
● Answer ●
人工膝関節の一般的な術後リハビリとして、「1ヶ月で120°に達し、自宅退院」という目標設定は妥当と考えられます。
ただし、最終的な膝の角度や生活自立度については
①術前の関節角度と脚の筋力
②術前の動作能力
③使用した人工関節のタイプ
④術後の経過と合併症の有無
上記の要素に左右されるので、一概には言えません。
医療従事者はこれらを勘案してお母様に対し個別に目標を立てていると思われます。
ご不明な点があれば遠慮せず担当医や療法士に質問してみて下さい。
このように、一般論をベースとした回答になると思います(必要に応じて、年齢や術前の状態など逆質問させて頂くこともあるかも知れません)。
患者さんご本人も、またご家族の方々も、主治医への質問を躊躇しがちです。
理由としては、
「お医者さんは多忙で捕まえにくい」
「説明不足・上から目線で何となく会話しにくい」
など、たいてい医師側の問題であることが多く、結果として看護師や療法士が聞き役になることも医療現場では多いですね…。
それでも、看護師や療法士はあくまで医師の診療を補助する立場であり、残念ながら回答できる範囲は限られています。
うちの母は本当に1ヶ月で治りますか?
このような疾患の予後(将来的な状態・見込み)に関するストレートなご質問については、私がもし当該患者さんの担当PTであったとしても、明確にはお答えしかねます。
ましてや、メールでのお問い合わせでは情報が限られておりますので…。
まずは主治医・かかりつけ医との信頼関係を築くことが最も大切です。
当ブログへのお問い合わせは参考程度に利用して頂ければ良いのではないかと思います ♫
上記につき、何とぞご容赦下さい。
3.記事のリクエストについて
先日ある疾患をお持ちの方から、ご自身はもちろんのこと他の読者の方々にも参考になるのでは…ということで、リスクを考慮したリハビリ方法に関する記事のリクエストを頂戴しました。
頼りにして頂き、ありがたいことです。
最近はやや場当たり的な内容になっていることの多い当ブログ…(~_~;)
運営者のズボラによるところが大きいのですが、読者さまからのリクエストがあれば、良い意味で自分へのプレッシャーにもなります。
大風呂敷を広げましたが…依頼を受けて数日後に完成、というのはさすがに難しいです。
1~2ヶ月以内(汗)にはお応えできればと考えております。
※個別の事案には対応しにくく、一般論が中心になるのは同様です。申し訳ございません。
4.得意分野(?)について
医師は、診療科(専門分野)がある程度クリアに分かれているのはご存じの通りです。
それに対して、療法士は対外的には「◯◯科専門のPT」というような括りはありません。
一般病院や介護施設の療法士は、どんな疾患・障害であれ、リハビリオーダーがあればそれに応じて必要な診療を行ないます。
PTの主たる役割は、さまざまな疾患によって生じた「機能障害」や「能力低下」「社会的不利」に対するリハビリテーション・アプローチです。
そこが、「疾患の治療」を主体とする医師との相違点であると言えます。
ゆえに、「心疾患のリハビリは苦手で…」などと述べるのは、良く言えば謙虚ですが、悪く言えば的外れ。イマイチな療法士であることを露呈しているようなものかも知れません。
PTは本来、得手・不得手を作らないジェネラリストであるべきです。
が…そうは言っても経験の少ない疾患に関するお問い合わせに答える場合、その内容は信憑性が薄くなるような気もしますね。
リクエストに応じて記事を作る場合も、説得力に乏しいものになりそうです。
なので、私の今までの臨床経験の割合をザックリと示しておきます。
◆5割:整形外科疾患(骨折・腱断裂・靱帯損傷・変形性関節症 など)
やはり一番多いですね。
ただ、若年のスポーツ障害の症例数はさほど多くないです。
一般病院ではどうしても中高年~高齢者が中心になりますから。
◆3割:脳・神経疾患(脳卒中・脳外傷・パーキンソン病・脊髄損傷 など)
「脳卒中」とは一般的に脳梗塞・脳出血・くも膜下出血の3つを指しますが、ひと通りは経験しています。
一方、小児の先天性疾患(脳性麻痺・二分脊椎など)はほとんど経験がありません。
◆2割:その他(糖尿病・呼吸器疾患・心疾患 など)
糖尿病のリハビリについてはある程度のノウハウはあります。
呼吸器疾患(肺気腫・肺結核後遺症など)は最初の職場で多く経験しました。
心疾患、それも急性期の心筋梗塞などは、症例数は多くありません。
疾患の括りとはまた別のジャンルでは、福祉用具(歩行補助具・車いす・ベッドなど)については多少の経験はあります。
診療・介護報酬など、制度に関する知識も同様です。
以上、お問い合わせ・リクエストの際に参考にして頂ければと思います。
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5.さいごに
弱小ブログゆえ、お問い合わせメールが殺到して困る…というようなことは、幸いにも(?)今のところありません。
遅くとも数日中には返信できると思いますので、ご遠慮なくお問い合わせ下さい。
※2019年12月現在、ノートPCの動作がやや不安定になっており、予告せず対応が困難になる可能性があります。ご迷惑をお掛けしますが、何とぞご了承下さい。
今回も諸事情により内容の薄い記事となってしまいました。
申し訳ございません…。
最後までご覧下さった方々、誠にありがとうございました <(_ _)>
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