すなおのひろば

中高年の健康と若手PTの未来をサポートするブログ

◆1991年6月23日、ル・マン24時間レースでマツダ・787Bが日本車及びロータリーエンジン車として初優勝🎌

運動を続けるコツってあるの?

f:id:sunao-hiroba:20210212165651p:plain運動を習慣化するのは、なかなか難しいことです。

患者さんに運動をお薦めする側であるPTとしても、これは永遠のテーマと言えます。

結論から申し上げると、「誰でも簡単にできる」「これさえやれば完璧」というような都合の良いコツなどありません😅

ゆえに今回はありきたりな内容になりますが、何とぞご容赦下さい。

 

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1.理論を学ぶ

子供のしつけや読み書き算盤なら、詳しい理屈など説明することなく、

「つべこべ言わずやりなさい!」

でも良い場合はあります。

けれども、大人はそういうわけにはいきません。

◆筋肉に負荷を掛けると太くなる理由は?
◆なぜウォーキングが体に良いのか?

このような理論を知ることは、とても大切なことです。

運動することのメリットを理解してモチベーションアップにつなげる。

ある意味、もっとも正攻法ですね。

f:id:sunao-hiroba:20210212171555p:plain医師やPTと関わりのない方々でも、今はインターネットという武器があります。
理論派を自認する方々には、しっかりと下調べをした上で運動を行うことをお薦めします。

「同じ運動を行わせた場合、正しく理解して行った方がそうでない場合よりも効果が上がる」という研究データも多くあります。

 

余談ですが、私たちPTは患者さんに対し「運動しないことによるデメリット」と「運動することのメリット」の両方を分かりやすく説明し、正しく理解して頂くよう努力する義務があります。

f:id:sunao-hiroba:20190517213359p:plain最終的にどちらを選ぶかは患者さん次第ですが、それは医療者側がきちんと説明していることが前提です。

小難しく言えば「インフォームド・コンセント」ということになりますが、ここは若手PTの方々にはしっかり心に留めておいて頂きたいところです。

 

2.記録をつける

日々の運動回数・頻度・負荷量、体重・血圧・各種検査データの変動などなど…。
これらを経時的に記録しておくのもひとつの方法でしょう。

筋肉や心肺系は嘘をつかないので、続けていれば必ず良い変化がデータ上に現れます。

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スマホ活動量計にデータとして蓄えておくのも良いですが、エクセルを活用して自己流で表を作成したり、あえてノートに手書きするといったように、少し手間を掛けることが重要だったりします。

エクセルの表を折れ線グラフに変換するなど、「見える化」が心理的効果として有効なのは言うまでもありません。


また、人は時として「他人に押しつけられることには反発するが、自分で作ったルールには縛られる」という特性があります。
これには一長一短ありますが、記録をつけることで「続けなきゃ」というプレッシャーを自身に与えられるという側面もあるかと思います。

根が真面目な(?)人には、記録による「見える化」はかなり有効でしょう。

 

3.フィットネスクラブなどの利用

合理的に考えると、健康維持のための運動という目的であればフィットネスクラブに通う必要はありません。
自重を用いた筋トレや自宅周囲のウォーキングなど、工夫次第で何とでもなるからです。

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ただ、他者との競争意識や連帯感を促したり、自分にプレッシャーを掛けるという意味では施設利用も有効かと思います。

私自身はトレーニングをする際「孤独を好む派」ではありますが、人に見られることでヤル気になるという性質の方々には良いでしょう。

また、特殊なトレーニング器具を使うことで「やってる感(?)」が刺激され、モチベーションアップにつながるという利点もありますね。

 

4.無理をしない

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私も昔、ダイエット目的でジョギングを始めましたが、脚を痛めて三日坊主で終わってしまいました。
医療専門職として恥ずかしい限りです💦

でもウォーキングに切り替えてからは10年以上続いています。
お陰で体重も血圧もずいぶん落ち着きました。

中高年になると負荷は軽めの方が安全ですし、効果があります。
何事も急がば回れです。

筋トレも有酸素運動(ウォーキング・サイクリングなど)も、週3回・1ヶ月以上続ければ必ず効果が上がります。
毎日でなくても大丈夫です。


ふだん自転車で行くスーパーに歩いて行ってみるなど、生活の中にちょっとずつ運動を取り入れるというのも有効です。

かつては「有酸素運動は連続して行わないと効果が薄い」と云われたものですが、最近は医療従事者の間でもそういう考え方はしません。

1日(1週間)トータルの歩数こそが重要。足し算で考えれば良いのです。

 

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5.さいごに…「誰かのために」と思えること

ここまで述べてきたことは所詮、小手先でしかないのかも知れません。

「理論を学べ」と言われても、運動が体に良いのは誰でも知っていることであり、

分かっちゃいるけど出来ないんだよ💢


という人が大半でしょう。

また「記録をつけるのが有効」とは言え、そもそも本人がその気にならなければどうしようもありません。


ちょっと大げさですが、「健康のために運動を続けられるか」という命題は結局のところ、

◆その人が今までどのように生きてきたか?
◆これからどう生きていきたいのか?
◆どんな死に様を求めているのか?

すなわち、哲学とか人生観の領域にまで行き着くように、私には感じられます。

 

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私はかれこれ10年以上筋トレとウォーキングを続けていますが、それは「自分の健康が自分のためだけにあるのではない」ということを意識するようになったからです。

◆もし自分が病気になったら、職場(ひいては患者さん)に迷惑を掛ける。

◆もし自分が要介護状態になったら、家族に負担が掛かる。

◆もし家族が要介護状態になったら、自分が健康でなければ看てあげられない。

これらが私のモチベーションを支えています。


人は自分のためにできることには限界がありますが、大切な人のためならもっと頑張れるものです。

人間が社会的動物である以上、他者のために生きることが結果として自分のためになるのだと思います。

 


そう考えると、年老いた親に対して運動をしてもらいたいといったケースでも「誰かのために」という視点が重要であると気づきます。

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私は介護老人保健施設に勤めていますが、通所リハビリテーションの利用者さんの中にはご本人が望まないにもかかわらず、ご家族が半強制的に送り出すという事例も多いです。
そのような方々にPTとして介入する際、たいてい強い拒否反応に苦慮することになります。

もちろん、無理やりリハビリをけしかけるといった導入法が結果としてうまくいく場合もあるので、全否定はしません。

ですが、自らやろうと思って楽しんでやるほうが、ご本人も周りもずっと幸せなことは言うまでもありません。

できれば強制ではなく、「一緒に頑張ろうね」という想いを共有することが大切ではないでしょうか。

そして、頑張ったことに対しては、色んな意味での「ご褒美」を与えてほしいです。

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運動を続けてもらいたいのなら、その対象者にとって自分が唯一無二の存在になること。
それが、家族や医療・介護従事者など援助者に求められる姿勢ではないかと私は思います。

それでは、最後までご覧下さいましてありがとうございました m(_ _)m

 

 

 

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