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【万能の健康法『ウォーキング』:その5】ウォーキングがもたらす恩恵…③認知症や抑うつ状態の予防・改善

f:id:sunao-hiroba:20181022104031p:plainウォーキングがもたらす代表的な効果の三つ目として、これまた重要なものをご紹介します。

今回は、歩くことが脳の精神活動に与えるさまざまな好影響についてのおはなしです。

 

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1.「脳の活性化」が認知症をくい止める

認知症には「アルツハイマー型」「脳血管型」など、さまざまな要因があります。

認知症原因論については不明確な点もあるので、いずれ当ブログのなかで改めて考察したいと思いますが、あえて単純化すると…

f:id:sunao-hiroba:20181022203128p:plainアルツハイマー型/脳血管型いずれの場合でも、
 動脈硬化性疾患がリスク要因のひとつである。

◆脳の不活発化は、認知症のリスクを高める。


この二つはほぼ正しいといってよいでしょう。

ウォーキングが、動脈硬化生活習慣病の流れを予防したり、改善させるということについては前回ご説明したとおり。であれば、少なくともアルツハイマー型や脳血管型の認知症の予防にはつながるだろうということがご理解いただけると思います。

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また、人とおしゃべりしたり計算問題を解くといった「脳の働きを高める精神活動」は、認知症の予防に有効といわれています。

それと同様、歩くこともまた脳を活発化させます。これも以前ご説明したとおりですね。

「歩行量が多い人、また歩く速度がはやい人ほど認知症になりにくい」といったデータを示している科学論文もあります。

根拠は定かではありませんが、いずれにせよ「脳の活動量低下が認知症の誘因になり得る」と考えるなら、そのような研究結果も一理あるといえます。

どんなものでも、使わないでいると劣化します。それは骨であれ筋肉であれ、そして脳であれ一緒です。

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まっすぐに立って歩く(直立二足歩行)ことのできる動物は人類だけです。

これを実現させるには、全身の神経・筋肉を協調的に動かすために脳が優れた司令塔として働く必要があります。
また、脳・脊髄による高度な姿勢反射・バランス反応も要求されます。

そういう意味では、ウォーキングという全身運動が認知症(=脳の劣化)を防ぐのは、当然のことといえるでしょう。

 

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2.「抑うつ状態」に対する運動療法の適応

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気分が落ち込み意欲が出ないといった、いわゆる「抑うつ状態」。
あるいは、精神疾患として明確に定義される「うつ病」。

これらも、中高年の方々が直面することの多い重大な健康問題であるといえますが、認知症と同様その要因はさまざまで、一律に論じることは難しいです。

ウォーキングをはじめとした運動は身体に対してある種の負荷を与えるものですから、抑うつ状態を呈する人にとってはそれが文字通り重荷に感じることもあるので注意しなくてはなりません。

f:id:sunao-hiroba:20181022204707p:plainですから、周囲の人が「そんな家の中に閉じこもってないで、外を歩いてきたらどう!?」などと頑張ることを強要したりするのは、いくら健康に良いとはいっても、いかがなものかと思います。

たいていの場合、当人は「頑張らなきゃいけない」のは自分でも分かっているのです。

分かっていても気分が乗らない、そもそも「頑張れない自分が不甲斐なく、みじめで情けない…」と自分自身を責め、悲観している場合が多いです。

かと言って、うつ状態の人に対して「頑張れ」は禁句、とか「励ましてはいけない」といった一律的な考え(そう誤解している方が結構多いです)も、極端すぎるようです。

抑うつ状態あるいはうつ病の方へのアプローチの際は、専門家の意見を聴くことも重要です。

とくに明白な「うつ病」の場合、薬物療法を用いるケースも多々ありますが、病期や症状の程度によっては適度な運動を勧めることもあります。

f:id:sunao-hiroba:20181022210033p:plainウォーキングのような軽い運動を太陽の下で行うということが、抑うつ状態をはじめさまざまな精神疾患に一定の成果をもたらすことは事実です。

決して強制するのではなく、周囲の人が寄り添いながら、本人の意思で動き出すタイミングを見計らい、「ちょっと外の空気を吸いに行こうか、一緒に…」とさりげなく促す感じになれば良いでしょう。

 

<まとめ>

ここでいったん、「ウォーキングがもたらす恩恵」についてまとめたいと思います。

f:id:sunao-hiroba:20181022210635p:plain ①重力に逆らって立つ・歩く。
  ⇒骨・筋肉・心肺機能の強化による動作能力の向上。

 ②脂肪を効率よく燃焼させる。
  生活習慣病の予防・改善。

 ③適度な全身運動による脳の活性化。
  認知症抑うつ状態の予防・改善。



ウォーキングによるこれらの素晴らしい効能を最大限に引き出すためには、適量かつ適切な方法で実施することが肝要です。

というわけで、次回からは運動を行う上での注意点について述べていきます。

 

 

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