中高年~高齢者のみなさまへ
このシリーズでは、21年間のPT人生における私自身の失敗体験を綴っていきます。前途ある若手PTの方々や、これからPTをめざす人へ向けての話であることはもちろんですが、リハビリを受ける側の方々にも参考にして頂けるような内容にしたいです。
中高年のための筋トレシリーズ第9回は『段差ステップ』です。歩行・階段などの直立二足動作では、高度な神経・筋協調作用や、重心移動を円滑に行うためのバランス保持能力が求められます。今回の運動は、それらの機能を活性化させる基礎訓練となります。
筋トレシリーズ第8弾は『タオルギャザー』です。現代人は靴やソックスを履いて1日を過ごすことが多いため、足裏の感覚が鈍くなりがちです。足趾&足裏に刺激を入れてバランス能力を高め、転倒予防につなげましょう。特に中高年以上の方々には有用です♬
筋トレシリーズ第7回は、膝曲げ運動です。太もも後面の筋肉(ハムストリングス)は普段あまり意識しませんが、実は「立つ・歩く」などの日常動作で常に使われています。股・膝関節の安定性に寄与し、変形性関節症の予防にもつながるのでおススメです♬
医師や看護師などの他職種から「揉んでさすって歩かせるだけ」と揶揄されることもあるPTの診療内容。私自身、耳の痛いご指摘に対し恐縮する次第です(;^_^A 今回は、漫然と同じリハプログラムを続ける『ワンパターンPT』について述べたいと思います。
病院・介護施設等で行われるリハビリは、将来の見通しや到達目標に基づき計画的に進められる必要があります。 ところが、その都度実施する内容がコロコロ変わり、その理由を説明できないPTも存在しています。なぜこのような事が起こるのでしょうか?
インフォームド・コンセントの概念が導入されて約30年が経ち、今や「おまかせ医療」を良しとする考え方は過去のものです。しかし日常のリハビリ場面では、充分な説明の無いまま「きつい事」や「痛い事」を患者さんに行わせるPTも少なからず存在します。
「医療従事者に対して心付け(謝礼の金品)は必要か?」と聞かれる事がよくあります。我々医療従事者の立場から言えば「全く必要なし」というのが結論ですが、一部ではまだ悪習として残っており、なかには当然のように受け取る者もいるようです。
度を超えたヘアカラー・無精ヒゲなど、身なりのだらしない医療従事者は社会人としても困りものです。ところが「医療業界の常識は一般社会の非常識」と揶揄されるように、基本的な接遇さえ身についていない医療従事者が意外と多いことに驚かされます。
このシリーズでは、あまり程度の宜しくない残念なPTの見極め方について述べていきます。病院等でリハビリを受ける一般の方々にとって参考になれば幸いですが、逆に医療従事者にとっては不快な内容・表現も含まれる可能性があります。閲覧注意(?)です。
恒例の筋トレシリーズ第6弾は、股関節の外転運動です。高齢者の転倒で生じる『大腿骨頸部骨折』や、中高年以上の女性によくみられる『変形性股関節症』。それらによる歩行の不安定性・関節の痛み等のリスクを予防・改善したい方々におススメの運動です。
治療開始の遅れにより寿命を縮めるケースがよく取り沙汰されています。これは医療者側が重要な診察法である問診をおろそかにしていることも理由のひとつと思われます。そこで今回は、患者さん・医療者双方にとって望ましい問診のあり方について考察します。
おてがる筋トレシリーズ第5回は、膝伸ばし運動です。特に女性の方に多い『変形性膝関節症』。歩行や階段昇降の際に生じる強い痛み…つらいですよね。そのような膝の痛みに悩まされている中高年~高齢の方々にも安全に行える運動ですので、ぜひお試し下さい ♪
筋トレシリーズ第4回は、お尻上げ(ヒップアップ)です。加齢に伴う「背面の筋肉量減少」と「骨密度の低下」は、背中や腰が曲がる原因になります。年を取ってもシャキッと良い姿勢で歩けるよう、今のうちに背中やお尻の筋肉をしっかり鍛えておきましょう!
おてがる筋トレシリーズ第3弾は、壁腕立て伏せです。中高年の方々にみられる『五十肩』は、加齢により肩関節周囲の筋肉の協調性が低下することが原因のひとつとされています。肩の痛みにお悩みの方々には、とくにおススメのメニューです!
おてがる筋トレ第2回は、立ち座り運動です。「重心の前後&上下移動」を伴うため、足の筋肉の強化のみならず全身のバランス・協調性の向上にも繋がります。他の日常動作にも応用できるこの運動は、ヒトが重力に逆らって活動する上で最も基本的なものです。
新しいシリーズは、皆さんおなじみの「筋トレ」です。筋肉を鍛えることで、動作能力や基礎代謝の向上、循環改善など、さまざまな効果が得られます。全ての年齢層の方々に気軽に行って頂けるような内容にしたいと思いますので、よろしくお願いいたします!
日本人の寿命は戦後、飛躍的に向上しました。平均寿命は優に80歳を超え、100歳まで生きることも珍しくはなくなりました。一方、人生の最後の10年は「日常生活を送る上で常に何らかの援助(医療・介護)を必要とする」状態にさらされることになります。
30代の終わり頃、ウォーキングと栄養管理に目覚め体力を取り戻した私は「若返った」と錯覚しそうになりました。腰や肩の痛みも、ある程度コントロールできるようになりました。ところが40歳を過ぎると、いよいよ老化現象を実感せざるを得なくなります。
私の慢性B型肝炎は、幸いにも21~22歳(大学生活のなかば頃)には徐々に治癒の方向へ傾いていきました。 しかし肝炎が落ち着くのと入れ替わるように、今度は「腰椎椎間板ヘルニア」による腰部~右下肢に放散する痛みに悩まされるようになりました。
自分もいつかこの世からいなくなる時が来る。皆さんは、それをはっきりと意識し始めたのは何歳ごろからでしょうか…? 私は、おそらく高校2年の時だったと思います。それは、当時世間の話題に上っていた疾患に罹ったことがきっかけでした。
今回は、ウォーキングに関連する様々なグッズについてのおはなしです。ただし、ここでご紹介するものは「必需品」というわけではありませんので、参考程度にお読み頂ければよいかと思います。
みなさんは靴の正しい選び方をご存じですか? 自分の足にフィットしていない靴を履くと、重大な足のトラブルに発展することもあります。 そこで今回は、歩きやすい靴を選ぶためのポイントについてご説明します。
前回に引き続き、運動処方の4要素に沿ってウォーキングの実施方法を確認していきましょう。今回は、中高年以上の方々にとっても無理のない歩数と実施頻度の設定についてご説明します。
それでは、いよいよウォーキングの実施方法についてご説明していきます。以前の記事で「運動処方」について少し触れましたが、ここからはその概念に沿って具体的な設定方法を述べたいと思います。
疾患をお持ちの方も健康な方も、運動負荷によって体調が急変することはあり得ます。とくに中高年以上の方々の場合、若い頃には考えられなかったような事態が生じることもありますから、リスクを未然に防ぐことは重要です。
運動には素晴らしい効能がある一方、やり方を間違えると、かえって身体を壊してしまいます。 そうならないように、運動する前の確認事項について述べておきたいと思います。
ウォーキングがもたらす効果の三つ目として、これまた重要なものをご紹介します。 今回は、歩くことが脳の精神活動に与える好影響についてのおはなしです。
内臓脂肪をたくさん消費するウォーキングは、「生活習慣病」という中高年以上の方々にとっての切実な健康問題を一挙に解決するツールです。
ここからは、歩くことが人間の身体にいかなる作用を及ぼし、それによってどのような恩恵をもたらしてくれるのかについて述べていきます。